水を張った重い木臼を持ち上げ、水をかぶりながら後方に豪快に投げ飛ばす伝統行事「臼かぶり」が13日夜、福岡県大牟田市三池の三池本町祇園宮であった。寒空の下、園児から大人まで約60人が自慢の力を披露した。
1868年に三池地区で80戸が焼失した大火をきっかけに、防火を祈願するために始まったとされる。氏子の家々を回って水をかぶる奇祭だったが、道路事情により一時途絶え、1983年に境内で開催することで復活した。
かがり火がともされた境内にはこの日、大量の水を含ませた重さ40~80キロの木臼が用意され、薄い白装束姿の氏子が次々に挑戦した。勢い水を浴びながら両手で木臼を持ち上げ、体を反らして頭上から後方へ投げ飛ばすと、家族や地域の人たちから大きな歓声が上がった。(吉田賢治)
西日本新聞社
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